三年半ほど前に
当時二年間付き合ってたS男性と別れました。
原因は僕が「男性化」の治療を進めると決めたからです。
彼は僕が「おなべ」なのは理解して受け入れてくれたのですが、僕の体が男性化することには耐えられないと言いました。
「別に体は女の子のまんまでええやん。」
「なんでわざわざ治療する必要があんの?」
僕も30年そう思ってきて・・・
でもさ、ダメなんだよ。「おなべです。」「ああそうなの?」っていう口だけじゃ・・・
「体が男になるとなー、やっぱり無理やわ。」
わかった気になって「いいよ。俺はおなべでも気にしないよ。」って言って・・・
こっちはそれでこれからの付き合い方が徐々に変わっていくもんだと思ってたけど・・・
そりゃ最初は戸惑うだろうけどだんだんと「男の子」として扱ってもらえるのかとちょっと期待して・・
でも「いいよ。ハルはそのままで。」っていう言葉は
「俺は、今まで通りにハルを扱うよ。」というのと同義語で
結局、何にも変わらない。
「おなべ」でも目の前にある体が女性の形をしていたら
取扱いが女性になっても仕方ないじゃないか!というのを言わせたくなくて
「男性化」というのは
「女性」の形から脱却したい。
そういう事だったんだけど
「男性化」の決断が二人の関係にひびを入れた。
「やっぱりさ・・だんだんハルの体が男性化していくと考えたら、気持ち悪い。」
それで、ジ・エンド。
そこから僕は「男性化」を進めて
「中性」になって余計に路頭に迷って
居場所もなく行き場もなく
現在に至っているわけです。
明後日「乳房切除」の手術が終われば・・
僕の体はいよいよおかしな形になります。
「膣のある男性」
性同一性障害として社会に生きる僕はこの「男性化」により有る意味自信を持つようになりましたが
こっち方面はどんどん「魅力のない体」「個性的すぎて社会に受け入れられない体」「性愛の対象にならず無視される体」になってきているという事なんでしょうか?
「男性化」で自分に自信を持てたのに
これでやっと「ありのまま」で人と向き合って
「自分の体」を楽しめると思っていたのに。
だって今まで「自分の体」が嫌で痛めつけたいが為にSMしてたってのもどこかにはあるからさ・・・
でも、今のこの状況は・・・残念です。
あの日の彼が大声で笑って「ざまーみろ。」と言っているような気がします。
悔しい。
本気で好きやったから、余計に悔しい。
・・・・ただ救いなのは、僕は負けず嫌いなんです。(笑)
いつかは別れた彼に僕が「ざまーみろ。」と言いたい。
それだけで生きてます。それだけで「手術」を受ける勇気がでます。
この「中性のへんてこりんな体」を受け入れてくれる素敵な人は、彼よりもっとディープな変態さんのはず!!
そこに誇りのもてる人と沢山知り合って、見返したい。
そんな気分です。
ま、そんな訳でちょっとブログの更新が止まるかもですが・・・
敏感な乳首の術後の経過もみつつ(笑)
また戻ってきますので、待ってて下さい。
では!!