I am not needed even tomorrow.
明日なんて来なくていい。…とある性処理奴隷の記録
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DATE: 2009/09/29(火)   CATEGORY: ぼくのうた
きっかけ
昔からよく知っているマニアな彼。

絶対に直接の接点はないだろうと思ってきた。


・・・だが



どこでどうなってこうなってしまったのか。





きっかけはどこかの乱交ルーム。
無理やり連れていかれた僕と、交わりを見るのが大好きな彼はたまたま隣同士に座った。

つまらなそうな僕に散々勝手な事をいって笑わせてくれた。

多分、それがきっかけ。


彼の職業は風俗のスカウト。
一時期は風俗の店員もやっていた時期がある。

「いやー。そん時は毎日が天国だったよー。」

薄暗い店内の受付の片隅で、彼はカーテンの隙間から女の子がお客さんにサービスするのをずっと覗いていた。

「中には本番する子も居てな。ほんまは止めなあかんねんけど、止めたら俺が覗いてるってばれるやん?だからラッキー!って黙ったままずっと覗いてた。」

そういう話をする時は本当に楽しそうだ。


「覗き趣味」というのだろうか。
彼はそういう類のマニアなのだ。


しかし、マニアは必ず一定の所に留まらない。
彼も同じくして、さらに過激でさらに面白い!と感じるものを求めてウロウロしはじめていた。

僕と出会ったのはその頃だったようだ。

風俗店の中だけに留まっていた彼の覗き趣味は、新たな刺激を求めて広がりを見せていた。
動きを自由にする為に店員をやめてスカウトに回ったというんだから・・マニアとは恐ろしいもんである。

さて、動きの自由になった彼は僕と出会うきっかけとなった「乱交ルーム」や「露出」で有名な公園などに出入りを始める。
ただ覗くだけでよかった彼の趣味はどうどうと「見学者」という立場を得て、「乱交ルーム」や「露出カップル」のいいスパイスになり始めていた。

彼はもともと「覗き」が原点なのでカップルの女性に手を出そうとはしない。
その変な安全性と人当たりのよさと・・あちこち出入りしている為「乱交ルーム」や「露出場所」の情報ツウという事で彼の評判は上々だった。

「いやー。ほんまおもろいわ。」

ただ、その評判とは裏腹に、僕に話をする時はマニアっぷりを全開にする。

僕はマニアが楽しそうに話をするのが大好きなので「うんうん。」と聞いて笑っているだけなのだが、僕はいつの間にか彼の数少ない理解者となってしまっていた。

一体どこまでエスカレートしていくのか・・
留まる事をしらない彼のマニア魂はさらに大きな場所を求めていく。

それを可能にしたのは、彼の「覗き趣味」が、特に覗くのを女性に限定しない・・という点だ。
彼はハッテンバにも行くし、女装子さんが集まる所へも平気で出かけていく。交わっているのを覗けるなら・・見せてくれるなら・・彼はどこへでもいく。

「覗く」という行為において彼は決して壁を作らない。
そこが彼の情報量の多さと、人脈の広さになっていくのだが・・


そんな彼に一気に逆風が吹いたのはいつの頃だったか


「乱交ルーム」「カップル喫茶」などが次々と摘発にあい、閉鎖され
露出等での刑事事件をきっかけに取り締まりが厳しくなり

彼が出入りしていた「場所」が一つ・・また一つと消えていったのだ。


「遊びにくくなったなぁ・・・」


嘆く彼に僕は気のない返事をした。

「そっかぁ・・」


実はその電話があってから3年ほど連絡は無かった。

後で知った事だが、この頃彼は一度だけスカウトしてきた女性に手をつけた。
遊ぶ場所が無くなった事、そして不況下の中でスカウトしてきた女性に思うような稼ぎをさせてやれない事。

そして、あちこちで知り合った露出カップルや単独男性、女装子や乱交好きの人々は彼に「どこか遊ぶ場所はないか?」と情報を求めてくる。

全てが、彼を追い詰めた。
追い詰められた彼が出した結論・・

それはスカウトして風俗店に勤めたものの、あまり稼ぎが思うようにいかない女性に店外で複数プレイをさせ金を稼がせる事。
相手は金払いのよさそうな単独男性。

女性に「金を稼がせる」同じ仲間の「遊び場をつくる」
何とも人助けが好きな彼らしい結論だ。

おまけに自分の見学者としての楽しみまでついてくる。


結果・・・それは失敗に終わった。
確かに、表面上は成功だった。女性にしかるべきお金を渡し、複数に犯される女性を見て自分も興奮し、仲間に感謝もされた。
しかし、そこで女性とも数人の仲間とも切れた。

彼はこの話を今でも教訓としてよく僕に話してくれる。

「あかんわ。金絡むと・・。」

まぁ、世の中そんなものかもしれない。


「でもな。最高におもろかったで。」


そこはさすがマニア!・・というのか、ただでは起きない。
彼はこの出来事をきっかけにして「金の絡まない輪姦コーディネーター」に成長していく事になってしまう。

だから、3年後・・もう彼の事も僕の中では「過去にいた面白マニア」くらいの存在になり始めた頃
僕はとんでもない所から彼の名前を聞く事になったのだ。



「今度なー、複数プレイに行くねん。」

ああそうなん。



友達の一人が複数プレイに誘われた!と嬉しそうに僕の横で喋り始めた。


「俺、初めてやし緊張するわ。」


確かに複数はある程度免疫がないと難しいプレイでもある。初めてなら尚更だろう。
緊張で勃起しない。プレッシャーで勃起しない。他の目が気になって勃起しない・・


まあ、それはそれで仕方ない。と思えるならいいのだが、この若い友達にそれが通用するかどうか・・

ちなみにこの若い友達は風俗店員。店の女の子に手をつけまくって一度クビにもなった事があるほどの無節操男。
ただ性欲が服を着て歩いているような・・そんな友達だ。

そりゃ期待が大きくても仕方がない。
ずっと複数プレイをしたい!と言い続けていたんだから・・


それにしても複数プレイなんぞ久し振りに聞いた。今は乱交ルームなどもほとんど機能していないと聞くし・・一体どこで?


「お金払ってすんの?」

いや、それが・・複数プレイ希望の女の子がおるみたいで、人を集めてるからどう?って誘われてん。

「へー。どこからそんな話が来たん?」

風俗雑誌の営業の人が話を振ってきてんけどな・・興味あるならどうですか?って感じで・・・
なんかその人の知り合いに風俗のスカウトをやってる人がいて・・その複数ってのは完全プライベートなんやけど

「・・・・。」

昔から乱交とかに出入りしてる人でな。女の子から「複数したいから人を集めて!」って言われたらしいで。

「ふーん・・・生?」

いや、そこはゴムしなきゃならんらしい。生するなら検査結果の紙が必要とか何とか・・

「なるほどねー。」



この世界は狭い。
長くいると、どこかで知っている人にぶつかる。


僕はどこかで確信を得ていた。


「もしかして、そのスカウトの人○○って名前?」






・・何で知ってんの?



だからきっかけなんて些細な事で、再び僕と彼は繋がる事になった。



友達が複数プレイを終えた数日後「久し振りー。」と携帯に彼から電話があったのは言う間でもない。



「この前の若い子知ってるらしいやん。」

知ってるよ。
つか、いたいけな20代を悪の道に誘うなよ!


「へへ。これで彼も味を占めたやろうなぁ・・若いだけあってガツガツしてたで。一番長いこと腰ふっとたしな。」


それを横目でチラチラみてたんやろ?


「横目ちゃうで。主催やから堂々と真正面から見てたんやで。」



それで彼の近況を知った。人呼んで「輪姦コーディネーター」
複数プレイ希望者があれば相手を募り、視姦や撮影をしたいと言われれば女性をあてがい・・複数カップルでの乱交を取りもち、露出の見張りも買って出る。・・そしてSMの調教の一環としての輪姦をも承るオールラウンドの「輪姦コーディネーター」


この彼の嗜好と行動すべてを可能にしているのはその昔にせっせと築いた彼の人脈だった。


「商売ちゃうし、個人が楽しみでやってるだけやから規模は小さいけどな。」

お金の絡みを一切なくして、他人の欲望を満たす為、そして自分の楽しみを守る為、骨身を惜しまず彼は動きまわる。
上のスカウトの女性複数プレイの話もその時に聞いたものだ。大いなる「失敗」として・・

「仕事は仕事。スカウトしてきた子が複数したい!って言えば考えん事もないけど、金を取る気はないよ。って言えば大概は大人しく引き下がる。それでもしたい!っていう子だけやな・・俺が動くのは・・」

「主催いうても最中はやる事あれへんしな・・ルール守ってるかな?って見てるだけや。その代わりプレイに入るまでは動くで!そりゃ必死やで毎回!」

「安全だけには気をつけんと・・ようわからん奴は入れたくないし。だからほとんど口コミやで・・そりゃ中には知らん奴も来るけどな。誰の紹介とか、誰に聞いたとか絶対聞くしな。でもそれが結局一番強いんよ。」



ふーん・・。


「どうや?一回やられてみるか?」









は??




「いつでも希望すればやったんで。」



あはは・・まあまあ、考えとくわ。



だいたい関西人が「考えとくわ」と言ったら「保留」というよりは「可能性ほぼなし!」という意味なのだが・・


「考えといてや!」


彼はそう言って電話を切った。




やっぱり何がどんなきっかけになるかわからない。
その時の僕にも・・


これが一体何のきっかけになるのかさっぱり予想がつかないでいた。


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