簡易の檻を出る前、凛の履いて帰るズボンを取り上げて
下着を履かずに足を通し、股間に押し当てしっかりとおチンポの匂いをつけてくださった。
あまりにも嬉しくて
立ち尽くす。
凛はそれを履いて
最初に上着になすりつけられたご奉仕の時の涎と共に
ご主人様の側に居ながら大阪の小屋に戻るのだ。
「繋いでいるぞ」
それはご主人様の側にある、凛の居る場所。
「ずっとだ」
その晩はご主人様の匂いを嗅いで眠った。
ズボンに顔を埋めて、首輪と足輪をして繋がれて眠った。
その次の日も次の日も、最終的にはズボンに顔を突っ込むようにして眠った。
しかし
噛みつきの後も抓りとスパンの酷い痣も時間が経つにつれ、消える。
匂いも残念ながら、消えてしまう。
でも、凛はずっと「そこ」に居る。
リアルとかバーチャルとかそういう「場所」ではなくて
「そこ」とか「ここ」とかしか言いようのない場所。
ご主人様が凛を飼う場所。凛はいつでも「そこ」に居る。
匂いのしなくなったズボンでも、勿体なくてやっぱり洗えない。
凛のズボンを履いた時の楽しそうなご主人様の顔が「そこ」にあるから。
凛を覆うご主人様の支配だけが
生きる理由。
「戻らなくていい」
完全なる依存はとっくの前にもう治る見込みなどないのだから。
よかった。
ご主人様の横で壊れることができる。
凛はとっても幸せです。