とある携帯小説のサイトさんに、すごくお気に入りの小説がありました。
残念ながら短命で(といっても2年くらいは運営なさってましたけど。汗)
今はもう読めない小説なんで、ここに詳しく紹介できないんですが・・
飼い主様から「誓約書」の話が出た時に一番に思い出したのがこの小説でした。
何がそんなに気に入っていたかといいますと・・・
ストーリーの中で展開される「誓約書」の役割なんです。
ストーリー全体は・・・うーん・・まぁありがちなパターンで(笑)
ざっと書きだしますと
とある架空の国での話です。
”隷姫”と呼ばれる金持ちがそのステータスを示す為に持つ事をゆるされた性玩具&肉奴隷の制度がありました。
この”隷姫”になるには一定の「調教」を受け、決してその身分から逃れる事ができません。
最初は金持ち同士の遊興の為に使用される事の多かった”隷姫”ですが
その内”隷姫”は国同士の戦いの戦略としても使われる事となります。
・・・が!結局は「これは人権として問題のある制度だ!」と1人の勇士が立ちあがり
一番お気に入りの”隷姫”をちゃっかり自分のものにしながら、制度を廃止させちゃいます。
・・というストーリー(だったと思う・・・
かなりエロ度も強めで、変態行為もバリバリでしたし
ストーリー全体はともかく、かなりはまって読みふけった思い出があります。
で、この主人公がまだ年端もいかない10代で、父親に”隷姫”として「調教」を受けるところに売り飛ばされるんですねぃ。
家が貧乏だという理由だけで・・・
ただ、この”隷姫”になるのに最初に立ちはだかるのが「誓約書」なんです。
「誓約書」にサインするのに使われるのは「色の変わるペン」
普通に使うと「青色」をしているんですが・・
その「青色」のままでは”隷姫”になれないんです。
書いたサインが「赤色」に変わらなければ”隷姫”になれない。
ではどうすれば「赤色」になるかと言いますと・・・
本気で心のそこから”隷姫”になりたいと思わなければ色は変わらないんです。
「隷姫になりたいんです!!」と調教の館を訪れた主人公は・・
いきなり裸に剥かれ、訳も判らず「サイン」を書かされ
鞭打たれます。
「もしも、主人が右を鞭打てば、もっと打って下さいと左を差しださねばならない。鞭打つ理由がどんなに理不尽でも打たれたくて仕方がないのが隷姫だ。それを受け入れる事が出来るか?」
父親の元には帰れない。隷姫になるしか道のない主人公は痛みをこらえながら鞭打たれた反対側を差し出します。
もちろん、それは調教師に言われたからそうしたまでで、本気で打たれたいなどとは思っていません。
「嘘をついてもわかる。サインの文字が赤くならなければ隷姫にはなれんぞ。」
鞭打たれながらも必死で「隷姫」になりたいと願う主人公。
しかし、文字の色は変わりません。
泣きながら、ボロボロになるまで打たれ・・・主人公はその場に崩れ落ち、調教師は冷たく笑って、主人公に帰るよう促します。
隷姫の誓約書のサインは色が変わる事はなかったのです。
「残念だったな。」
部屋を出て行こうする調教師。
それでも・・その足元に傷を負い泣き顔でぐしゃぐしゃになった主人公がしがみついて懇願するのです。
「お願いします!!隷姫に・・・隷姫・・になりたい・・・」
すると文字はみるみる赤く染まり
とうとう主人公は「隷姫」としての身分が確定するのです。
しかし、このサインが赤く染まった「誓約書」というのがまた曲者で(笑)
一度「赤色」で誓約してしまったが最後・・破れないし、燃えない。書きかえることもできない。
つまり身分に縛られ逃れる事ができないのです。
決してはずす事のできない鉄の首輪が巻かれた主人公は、金持ちに弄ばれ、社交場で卑猥なショーをさせられ
また街を連れ回されて恥辱の限りを尽くされ・・どんどん隷姫として磨きがかかり(笑)
ついに新人「隷姫」の調教役として大抜擢されます。
何とここからまさかの第2章!!
主人公は自分の「誓約書」を鍵付きの机に仕舞い、新人「隷姫」を育てる冷酷な調教師になっていましたぁ。
えーっと何故そうなったかは詳しく憶えていません。(ごめんなさい)
首輪を隠す「ハイネックのドレス」と数々の傷を隠す「白いロンググローブ」
自分が過去「隷姫」だったことを隠して、調教師としての生活を送る主人公ですが・・
自分が調教した新人「隷姫」のデビューを飾る市民を大勢招いたパーティーで
以前に「隷姫」仲間だった近隣の国の「隷姫」たちによって、その身分をバラされてしまいます。
奇しくも近隣の国とは争いの真っただ中。
主人公と新人「隷姫」は近隣の国の「隷姫」に囲まれ
市民はひと固まりに集められて、近隣の「隷姫」と共にやってきた敵国の兵士に銃をつきつけられています。
仕舞っておいたはずの「誓約書」が主人公につきつけられ
また新たに近隣の国の「隷姫」となる「誓約書」にサインをさせられる主人公。
拒めば、目の前で市民が殺されていきます。
何とか心から願い文字の色を変えようと頑張る主人公ですが・・
近隣の隷姫達が邪魔をします。
「また道の真ん中で大勢に囲まれてストリップや輪姦ショーをしたいでしょ?」
そう言われれば、折角赤く染まり始めた文字がまた青に戻ってしまいます。
文字が青くなれば市民が1人殺されます。
「あら・・それだけじゃ足らないわよ。お腹いっぱいに浣腸して社交場で垂れ流し。そしてその場に居る人全員から鞭が欲しいはずだわ。」
悔しさに泣きながら、それでも本気でそうされたいと願わなければならない主人公。
「違うわよ。きっと最強の催淫剤を塗られて何日も庭に放置されたいはずだわ。」
好き放題言われても、それを本気で願わなければ・・・
願えば願うほど主人公は昔受けた調教の時の場面を鮮明に思い出し
快感にガクガクと足を震わせ気を失いそうになります。
「ああ・・・お願いします。隷姫にならせて・・下さい。」
涎を垂らし、朦朧とした意識の中で主人公がついにそう言葉にすると
サインの文字はみるみる赤く染まり
とうとうもう一つの誓約書が成立してしまうのでした。
とまぁ・・こんな感じでストーリーは進む訳なんですが・・
この小説で僕は「誓約書」って本来はこうあるべきなんだろうなぁ・・と思ったわけなんです。
「誓約書」に書いてある事を本気で願い、自ら進んで受諾してサインをする。
そして、その「誓約」から逃げられない。
ここではその「本気度」が「ペンの色が変わる」という目に判る形で測られるわけですが・・
実際にはそんな事が起こりえることもなく、気軽に「誓約書」を作成しサインしてしまう事もできる。
でもそれじゃあただの意味のない紙切れと変わらないし、重みも覚悟もない。
飼い主様から「誓約書」の話が出た時に、この小説が頭に思い浮かんだのは
「誓約書」をただの紙切れにしたくない思いが強かったからだと思います。
心から従いたい。
飼い主様の全てを受け入れたい。
家畜である証を・・逃げられない重く頑丈な鎖を・・・
どうか・・・・僕に・・・・・
縋って縋って、懇願して書かせていただく事ができたなら
僕はきっと嬉しさでいっぱいになる事でしょう。
ああ、今から本当に楽しみです。
人間でなくなる瞬間。飼い主様の家畜として縛られる瞬間。
その時、僕はどうなっているのでしょうか?
そんな事ばかりを考えてGWは過ぎていきます。
そうでなくとも常に飼い主様の事ばかり考えている家畜ですが・・・笑
明日でGWも終わりです。